2025年06月06日
帝人「トワロン」、BS製タイヤの補強材に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

 帝人は6日、グループ企業のテイジン・アラミドB.V.( 本社:オランダ )が開発したサーキュラー原料を使用したパラ系アラミド繊維「トワロン」が、2025ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)に供給されるブリヂストン製タイヤの補強材に採用されたと発表した。

 BWSCは、2025年8月24日~31日にオーストラリア大陸で開催され、太陽光を動力源としてダーウィンからアデレードまでの約3,000キロを横断する、世界最高峰のソーラーカーレースとして知られる。テイジン・アラミドは、同大会に挑戦するブルネル・ソーラーカーチームを支援する。

■「トワロン」の特長
(1)テイジン・アラミドは、持続可能な社会の実現に貢献する取り組みとして、パラ系アラミド繊維「トワロン」を使用した製品を回収し、パルプ状にリサイクルして自動車のブレーキパッドやガスケットなどの用途に向けて再利用する事業を展開している。近年はサーキュラー原料を使用した「トワロン」長繊維のパイロット生産に成功している。
(2)「トワロン」は、単位重量あたりの強度、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性などに優れた高機能繊維で、タイヤの補強材に採用することで、タイヤの重量を軽減し、燃費の向上および排出ガスの削減に寄与する。また、タイヤの寸法安定性および優れたハンドリング性能に貢献する。
(3)サーキュラー原料を使用した「トワロン」は、BSが今大会で供給するタイヤの補強材として用いられ、環境性能の進化に貢献する。同タイヤは、BWSCの過酷な条件下でソーラーカーに求められる低転がり抵抗、耐摩耗性、軽量化や耐パンク性も確保し、ソーラーカーの性能を最大限に引き出す。約3,000kmの安心・安全な長距離走行に貢献する。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1749188102.pdf