| 2025年06月06日 |
| 出光興産、原油外航船の配船に独自システム導入 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:出光興産 |
出光興産は6日、原油外航船の配船計画立案に数理最適化を組み入れたシステムを導入したと発表した。これにより、原油輸送コストを最小化した配船計画の短時間立案が可能となる。AI活用サービスのエクサウィザーズ(本社:東京都港区、春田真社長)と共同で開発した。 原油輸送に用いる外航船の配船計画を立案する場合、原油処理計画や原油タンク在庫、原油の性質といった製油所のニーズだけでなく、港や船などの細かな制約条件も考慮する必要がある。これまでは、熟練した担当者が複雑な条件を考慮しながら、配船計画を立案していたが、時間がかかることが課題だった。 今回開発したシステムは、原油輸送コストを最小化する配船計画を短時間で立案する。これにより、配船担当者は、システムが立案した配船計画を確認し、必要に応じて微修正を行うだけで、効率的に原油輸送コストを最小化した配船計画を作成することが可能になった。 これまでに行った実証試験では、配船計画の立案にかかる作業時間を最大40%削減できた。また、寄港数の削減などにより、年間で数億円規模の原油輸送コスト削減を見込む。今後は本シ ステムの機能の強化により、さ また、原油輸送だけでなく、国内のタンクローリーや内航船による輸送業務にもデジタル技術を導入し、計画の立案業務や物流の効率化によるコスト低減に取り組む。 |