| 2025年06月12日 |
| 日本触媒、核酸医薬品原薬能力 10倍に増強 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本触媒 |
日本触媒は12日、世界的に需要が急拡大している核酸医薬品市場に対応するため、GMP準拠の核酸医薬品原薬製造能力を10倍に増強することを決めたと発表した。 核酸医薬品とは一般に「オリゴヌクレオチドを有効成分とし、タンパク質に翻訳されることなく薬効を発揮する化学合成医薬品」を指す。低分子医薬品・抗体医薬品に続くモダリティとして、希少疾患、神経疾患やがんなど、従来の治療法では対応が難しかった領域への適用が期待されている。 世界の核酸医薬品の市場規模は、2030年には1.4兆円を超える見込みだ。 それに伴い、世界の核酸医薬品CDMO市場は、2021年から2030年にかけて年平均14%の勢いで拡大し、2030年には2000億円に達すると予測されている。これらの市場拡大を背景に、同社には国内外の製薬企業からGMP準拠製造設備の増強に対する期待が高まっていた。 今回の増強には、従来比10倍の製造能力(数kg/バッチ)を持つ、大規模製造ラインを導入する。2027年の稼働を予定。これにより同社は国内最大級のCDMOとして、大量供給が求められる一般疾患向け核酸医薬原薬の製造にも対応可能となる。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1749704589.pdf |