| 2025年06月13日 |
| 北大、1800万年前の海草化石2種 愛知で発見 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学の山田敏弘教授(古植物学)は10日、愛知県南知多町に分布する中新世(約1,800万年前)の地層から、中新世の化石としては世界初となる海草の新種モロザキムカシザングサとアイチイソハグキの2種を発見したと発表した。 これまでの研究で、海草が約8,100万年前に出現したことは分かっているが、海草は柔らかく分解されやすいため、化石は珍しく、世界でも数例しか報告されていない。そのため、海草を中心とする現在のブルーカーボン生態系がどのように成立したのかなども解明されていない。 モロザキムカシザングサとアイチイソハグキはそれぞれ、現在の熱帯~亜熱帯域の海草植物相の中心であるリュウキュウスガモ(ザングサ)、タラッソデンドロンにごく近い祖先と考えられている。 また今回は、アイチイソハグキの葉にコケムシやカキの化石が付着していた。これは、現在のブルーカーボン生態系の原型が1,800万年前に既にできていたことを初めて示したことになる。 同研究成果は6月1日公開の「Aquatic Botany」誌に掲載された。 (詳細) https://www.hokudai.ac.jp/news/2025/06/-1800.html |