2025年06月24日
三洋化成子会社、環境対応型ガリウム材展開
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は24日、子会社のサンアプロ(本社同:原田正大社長)が、同社製品のガリウム(Ga)系光酸発生剤について、環境対応型材料としての展開に道筋がついたため、ラインナップに追加したと発表した。今後、関連産業への販促に注力していく方針だ。
 同材料は、PFAS(ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物)を含まず、高い性能を兼ね備えた光酸発生剤(Photoacid generator;PAG)で、環境負荷低減やサステナビリティへの重要性が高まる中、持続可能なものづくりと最先端技術の両立を支える選択肢として注目される。

■Ga系PAGの特長
 サンアプロのGa 系PAG は、ガリウムを中心とするアニオン成分に、カチオン成分を組み合わせた独自設計によって開発、環境への配慮と高い性能を両立させた化合物。従来品が有する高性能な Sb 系光酸発生剤と同等以上の性能を実現しながら、SbやPFASを含まない。また用途に応じて硬化を進行させることができるため。熱カチオン硬化型の接着剤やコーテイングなどに使用できる。
 主な特長は以下の通り。
(1)独自開発の分子設計
(2)高いUV硬化性
(3)高い透明性・耐熱黄変性
(4)Sb フリー・劇物非該当・PFASフリー
(5)フッ化水素を副生しない
(6)有機溶剤や樹脂への溶解性が高い

ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1750729178.pdf