2025年06月24日
BASF、仏に大型ヘキサメチレンジアミン稼働開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFジャパンは24日、フランスのシャランペに2022年に着工した、世界規模のヘキサメチレンジアミン(HMD)新プラントが稼働を開始したと発表した。ヘキサメチレンジアミンはナイロン樹脂・繊維の原料。同プラントの開設により、BASFのHMD生産能力は年間26万トンに拡大した。

 BASFの取締役会メンバーであるステファン・コートラーデ氏は同プラントの完成にについて「今回の投資は、BASFの欧州における化学品生産への強いコミットメントと、地域の成長を支援するという私たちの決意を示すものです。また、不安定な経済状況下においても、当社は「Winning Ways(成功への道のり)」戦略を実践し、長期的な企業価値の創造と将来的な競争力の確保に取り組んでいることを示す、もうひとつの事例です」と語った。

 同社は、同プラントについて、欧州におけるポリアミド(PA)6.6事業の戦略的発展にとって欠かせないプロジェクトと位置づけている。また、新HMDプラントの稼働開始に続き、ドイツのフライブルクでのPA 6.6生産の拡張も最終段階に入っている。

■BASFモノマー事業本部のプレジデント、 ランクマー・ダルヴァ氏の話
「今回の投資プロジェクトを無事完了できたことで、欧州におけるHMDのリーディングサプライヤー、そしてPA 6.6の選ばれるパートナーになるという目標に向けた大きな一歩を踏み出すことになりました。シャランペの新たなHMD生産プラントとフライブルクでのPA 6.6重合の拡張により、顧客に高品質の製品を安定的に供給するための理想的な体制が整いました」