| 2025年07月08日 |
| 積水化、半導体向け超純水用配管PFASフリー化へ |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:積水化学工業 |
積水化学の環境・ライフラインカンパニーは7日、世界的な PFAS(ピーファス) 規制強化の流れに対応するため、半導体製造向け超純水用配管材に有機フッ素化合物を含まない PFAS フリー化の新たな技術の開発に取り組んできたが、このほど開発にめどがついたと発表した。26年度中の上市をめざし市場展開を本格化する。 半導体やFPD(フラットパネルディスプレイ)産業では、使用する超純水の水質低下を防ぐため、配管資材にPVCやPP、フッ素樹脂など、金属材料では、特殊表面処理した金属管を使用している。 PFASは、自然界で分解されにくく、人体や生態系への影響が懸念されている有機フッ素化合物の総称で、このうち、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)および PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)はすでに製造・輸入等が禁止されている。フッ素樹脂材料の超純水用パイプ・継手等に使用される PVDF、PTFEは現在、国内では規制対象外だが、欧米では PFASを規制対象とする検討が行われるなど、世界的にPFASに対する規制が強化される傾向にある。 積水化学は1984 年に超純水を輸送する硬質塩化ル製配管資材「エスロンクリーンパイプ」(商品名)を発売し、市場拡大を図ってきた。今回、PFASの観点でフッ素樹脂に替わる低溶出な新素材として特殊オレフィン樹脂配管材を開発し、栗田工業と共同で超純水実証を進めてきた。これにより製造時のCO2排出量の約80%削減を可能にした。さに超純水用パイプ・継手のPFASフリー化技術の立にめどをつけた。2026年度中の上市をめざす。 |