住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2025年07月09日
広島大「 幼少期のウイルス/がん発症を抑制 」
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:広島大学

 広島大学と九州大学の研究チームは7日、日本の子どもが多く感染するエプスタイン・バーウイルス(EBV)が、がんを防ぐ働きを持つ可能性を発見したと発表した。
 EBVは「B細胞」という免疫細胞に潜伏し、特定のタンパク質(LMP1など)を作る。研究チームは、それによって別の免疫細胞が活性化し、がん細胞を強く攻撃する力が生まれることをマウス実験で確認した。
 特に注目されたのは、ウイルスとは関係のない白血病や大腸がんに対しても、がんの発症を抑える効果が見られたことで、これは「ウイルス誘導性交差防御」と呼ばれ、ウイルスとは関係のない白血病や大腸がんに対しても、がんの発症を抑える効果が見られた。これは「ウイルス誘導性交差防御」と呼ばれる現象で、ウイルス感染をきっかけに免疫が全体的に強まることを意味している。

<用語の解説>
■ EB ウイルス: ヘルペスウイルスの仲間で世界中に分布する。人類の誕生以前から地球上に存在したと考えられており、様々な動物種に特有のヘルペスウイルスが存在している。EBウイルスは人類と共生するウイルスの一種。また、EBウイルスはバーキットリンパ腫など一部の悪性リンパ腫や上咽頭がんの発生と関連する。





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