2025年07月11日
日本ゼオン、徳山に植物由来ブタジエン試験設備
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオンは11日、植物由来原料からブタジエンを高効率で生成する独自開発技術に見通しを得たため、10日、徳山工場( 山口県周南市 )に、実証のためのベンチ設備建設に着手したと発表した。
 植物原料由来などのエタノールからブタジエンを高効率で生成する。ベンチ設備は2026年の稼働予定。生成されたブタジエンからポリブタジエンゴム(ブタジエンゴム)を試作し、社会実装に向けた取り組みを加速する。

 起工式には、山口県および周南市当局、工事関係者ら33名が出席し、前途を祈念した。
 同計画は、2030年代に植物原料などからブタジエン、イソプレンを高効率で生成する技術の社会実装を目指すもので、製品は親会社の横浜ゴムが引き取りタイヤの試作および走行テストなど、大規模実証に向けたデータの収集を行う。
 2030年代初にはさらに大型のパイロット設備による実証を終え、2034年の本格事業化入りを目指す。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1752212872.pdf