2025年07月18日
東北大、-200℃でも動作、記憶合金開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

 電気や熱を機械的エネルギーに変換するアクチュエータには、用途に応じてさまざまな機構や材料があるが、宇宙機器や水素利用などの分野では、-100℃以下の低温でも正確に動作し、高出力を発揮できるアクチュエータ用材料が求められている。だが、これまで実用的な材料はなかった。

 東北大学大学院工学研究科の大森俊洋教授らは18日、銅、アルミニウム、マンガンを主成分とする合金が-200℃でも形状記憶効果を示すことを発見し、さらに、この合金をアクチュエータとして組み込んだ機械式ヒートスイッチが-170℃で動作することを確認したと発表した。低温下での高性能アクチュエータの実用化が期待されるとしている。

 同研究成果は、7月16日に科学誌「Communications Engineering」に掲載された。