2025年07月18日
三菱ケミ、油化リサイクル拡大へ豪社に出資
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは18日、米国CVCのDiamond Edge Ventures 社(本社:米国カリフォルニア州)を通じて、使用済みプラスチックやバイオマスの革新的な油化技術を有する豪州Licella Holdings Ltdに出資したと発表した。
 Licella社が独自開発した「Cat-HTR」プロセスのグローバル展開と商業化を加速させるものとなる。
 Licella 社のCat-HTRプロセスは、高温高圧の超臨界水の中で使用済みプラスチックやバイオマスを油化し、精製して化学品原料やSAF(Sustainable Aviation Fuel)などを製造する革新的な技術と評される。
 三菱ケミカルはENEOSと共同でプラスチック油化ケミカルリサイクル事業に取り組んでおり、先に同社茨城事業所(茨城県神栖市)にケミカルリサイクル設備を新設し稼働中だ。
 同設備に採用した英国Mura Technology社の「 Hydro-PRT 」技術はLicella 社のCat-HTRを基に構築されている。
 なお、Licella 社のCat-HTRプロセスは、プラスチックにかぎらず、木質残渣などのバイオマスも油化でき特長を有している。三菱ケミカルが展開する「国内森林資源を活用したSAF等の製造事業の商用化へ向けた検討」においても、Licella社の技術を用いて木質残渣からバイオナフサ、SAF、バイオディーゼルなどの製品を製造することを想定している。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1752806021.pdf