2025年07月28日
住友ゴムと京大、ゴムの内部構造を可視化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友ゴム

 住友ゴム工業は京都大学とゴム内部構造の三次元可視化に成功したと発表した。今後、耐摩耗性能を向上させたタイヤ開発に活用できる。
 同社は、京都大学化学研究所の小川紘樹准教授と協働で、破壊に繋がるゴム内部構造の分布の違いを三次元的に可視化することに成功した。ゴムが破壊される際の内部構造の変化を詳細に観察することが可能になった。従来はゴムを変形させた際にどこで破壊が始まり、その破壊の原因となる内部構造がどのように関係しているのかを特定することができなかった。
 今回の結果は、ゴム材料に多くの知見を有する同社とゴム内部構造の分布の違いを三次元的に可視化する技術を有する京都大学化学研究所との産学連携の協働プロジェクトにより実現した。今後、この研究成果を活かし、耐摩耗性能を高めたタイヤの開発を進めることで、安全性の向上と環境負荷の低減に貢献していく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1753666995.pdf