| 2025年08月21日 |
| 東レ、米国で敗血症薬「トレミキシン」展開 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東レ |
東レは、血液浄化用浄化器「トレミキシン」について、ライセンス契約を締結しているカナダの医薬品会社Spectral Medical が米国で進めていた、敗血症性ショックに対する臨床試験(Tigris試験)の主要な結果が同社から発表されたと21日発表した。 東レはSpectral社に対し、米国における臨床開発、米国食品医薬品局(FDA)からの販売承認取得、および独占販売の権利を供与している。 トレミキシンは、血液中の病原毒素エンドトキシンを吸着除去する血液浄化カラム。1994 年の発売開始以来、日本、欧州およびアジアの一部の国で、敗血症性ショック患者に対する治療法の一つとして臨床使用されている。エンドトキシン血症を伴う敗血症性ショックは、世界で年間約500万から700万人に発生していると推定されている。 なお、Tigris試験の主要な結果が本年8月12日にSpectral社から報告されたが、対象患者の28日後死亡率に対するトレミキシン治療の有益性の事後確率は、事前に設定された基準値である95%を上回り、また、90日後の死亡率に関しては、99%以上を超える有益性の確率が示された。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1755752315.pdf |