| 2025年08月26日 |
| 旭化成、乳牛の乳房炎原因菌を迅速に検出 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は26日、乳牛の乳房炎原因菌を迅速検出する独自技術を開発し、技術系専門商社エア・ブラウン(本社:東京都中央区、島田浩貴社長)と日本およびアジア・中東地域を対象としたライセンス契約を締結した。 酪農業界では、乳牛の乳房に細菌が感染することで発症する感染症「乳房炎」が大きな問題となっている。乳牛において発生率の高い疾患の一つであり、牛乳の品質低下や乳量の減少を引き起こし、全世界で約130億米ドルもの深刻な経済損失を生じている。 乳房炎罹患牛への適切な治療方針や、農場全体の衛生管理方針を策定するためには原因菌の特定が不可欠であり、従来の検査法である培養法やPCR法(検体に含まれる菌を培養し原因菌を同定する)は、専門検査機関への委託が必要で、迅速な治療方針や衛生管理方針の策定には課題があった。 同社は今回、特定菌が検証できる独自の検査技術を開発した。主要原因菌である大腸菌群、ブドウ球菌、レンサ球菌が検出できる。専門技術がなくても約1時間で簡単に検出可能だ。今回、エア・ブラウンにライセンス供与したことで酪農現場における細菌検査の迅速化と衛生管理の向上に寄与する。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1756186031.pdf |