2025年08月29日
住友ゴム、米AIベンチャー買収/故障予知強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友ゴム

 住友ゴム工業は29日、米国でAIソリューション(人工知能)を提供するベンチャーのViaduct(バイアダクト)と、104百万米ドル(約153億円) で買収する契約を締結したと発表した。

 これまで両社は、住友ゴムがもつタイヤのセンシング技術「センシングコア」 と、Viaduct社のAI技術を組み合わせた新しいサービスを共同で開発してきた。
 今回の買収で、10月から北米で販売開始する企業や団体が所有する車両を運用・管理するフリート車両向け故障予知サービスをより効率的に推進するとともに、日本や欧州などグローバルでのサービス展開を加速させていく。さらに、部品の交換時期を知らせることで車両故障の未然防止やメンテナンスの効率化を図る。

 Viaduct社はシリコンバレーに本社を構え、車両や工場の膨大なデータを独自のアルゴリズムで解析することで、異常の早期発見や予測、さらに異常の原因を特定できる汎用性の高いAI技術を保有している。
 住友ゴムは、センシングコアを中心としたソフトウェアソリューションにより、次世代のモビリティ社会の進化に貢献していくことを目標に掲げており、今回の買収で両社技術の融合と新たな価値の創出をめざす。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1756434592.pdf