2025年09月02日
積化成「テクノゲル」名大透視研究に貢献
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化成品工業

 積水化成品工業は2日、名古屋大学のムーンショット型研究開発事業「運動透視テクノロジー」事業を支援して、高機能ゲル素材「テクノゲル」を提供し、同日大阪・関西万博で開催された伝統芸能長篠陣太鼓のパフォーマンスで動作解析が披露されたと発表した。

 名古屋大が開発する「運動透視テクノロジー」によって、演奏者の筋肉の動きをリアルタイムで可視化し、450年の歴史を持つ長篠陣太鼓保存会の演奏と融合することで、来場者に新な感動を提供した。

 同社の「テクノゲル」は、演奏者の身体に装着されたセンシング機器の安定性と快適性を支える生体用電極の重要部材として採用され、精度の高い動作解析を支援し、革新的な技術と伝統文化の融合による新たな体験価値の創出に貢献した。

 「テクノゲル」は、水や保湿剤などの溶媒や電解質を内部に保持し、優れた導電性を有する高機能ゲル素材。医療用の心電図電極やヘルスケア用の低周波治療器パッドなど、測定部と皮膚とのイン
ターフェイスとして広く使用されており、長時間センシングや運動時・高湿潤環境下での使用にも
適している。今回の名大との取り組みは、医療・健康分野での応用を視野に入れた「テクノゲル」の社会実装に向けた実証の場として、大きな意義を持つと同社ではいっている。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1756792834.pdf