| 2025年09月08日 |
| 京大、テン・タヌキ・キツネの種子特性解明 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学生態学研究センターの山尾僚教授らの研究グループはこのほど、中型哺乳類による動物被食散布において、糞の中に含まれる種子の組み合わせや密度が種子散布者の種類によって異なることを明らかにした。さらに、種子散布者の採餌様式や食性の違いが、種子の堆積パターンに反映される可能性を示した。 動物被食散布において、糞内の種子の堆積パターンは発芽後の芽生え同士の競争環境を反映しており、芽生えの定着成功を左右する重要な要素の1つとなる。しかし、糞内の種子の堆積パターンが種子散布者の種類によってどのように異なるのか、また、種子散布者のどのような特徴が糞内の種子の堆積パターンに影響するのかについては十分に明らかにされていなかった。 研究グループは、採餌様式、食性、体サイズなどの特徴が異なる、テン、タヌキ、キツネの糞内の種子の組み合わせと密度を調べた。その結果、テンとタヌキ、テンとキツネの間で糞内の種子の組み合わせが異なっており、採餌様式の違いと関連していることが分かった。また、糞内の種子密度は、果実の利用頻度が高いテンとタヌキで、キツネよりも高く、食性の違いを反映することが明らかになった。 本成果は、動物被食散布の機能をより正確に理解するためには、個々の糞内の種子の堆積パターンに注目する必要があることを示唆している。 同研究成果は9月5日に、国際学術誌「Acta Oecologica」にオンライン掲載された。 (詳細) https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-09-05 |