2025年09月12日
東大「小惑星リュウグウ 氷を10億年保持」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東京大学

 東京大学の飯塚毅准教授を中心とする海洋研究開発機構( JAMSTEC )、量子科学技術研究開発機構など6機関による、小惑星リュウグウ研究チームは11日、「小惑星リュウグウの岩石は氷を十億年ももっていた」と発表した。リュウグウ岩石試料のルテチウムーハフ二ウム同位体分析により、リュウグウの母体となった小惑星が誕生しており、10億年以上後に、その内部から水が流れ出たことがわかった。
 この水の流出は、リュウグウ母天体の炭素質小惑星に別の天体が衝突した際、小惑星内部に含まれていた氷が溶けたことで起きたと考えられるとしている。
 同研究の結果は、地球の材料となった炭素質小惑星が、含水鉱物に加えて、氷として水を含んでいたこと、さらにこの水の総量は従来推定値の2ー3倍になることを示唆している。「今後、地球形成時にどの位水が宇宙空間に失われたのか、どのようにして陸と海が共存できる適量の水が地球表面に残ったのか、地球のマントルや核にどの程度の水(水素)が入っているのかについて、解明が待たれる」としている。