2025年09月18日
北大、脳炎引き起こすウイルスの阻害薬発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:北海道大学

 北海道大学の大場靖子教授(人獣共通感染症国際共同研究所)らの研究グループは17日、脳炎を引き起こすラクロスウイルスの増殖阻害薬を発見したと発表した。脳炎ウイルスに対する新たな治療薬開発の可能性につながる研究として注目される。
 
 ラクロス脳炎とはLACVによって引き起こされる蚊媒介性の感染症で、主に北米や西欧諸国で症例が報告されている。重篤な感染病態として小児における脳炎症状が特徴的であり、未だラクロス脳炎に対する治療薬は存在していない。

 大場教授らは、ラクロスウイルスに対して既存の化合物よりも高い増殖阻害活性を示す化合物を発見した。このウイルス感染動物に本化合物を投与することで、生存期間が延長する。キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤が脳炎ウイルスに対する治療薬として有望となる。

 今回の研究によって本化合物のラクロス脳炎感染症に対する有効性を評価した。その結果、培養細胞を用いた実験において、CAPCA-1は既存化合物よりも強い抗ウイルス活性を有することを確忍した。
 この成果によって新規治療薬の開発が進むことが期待される。
なお、本研究成果は7月23日公開の「Antimicrobial Agents and Chemotherapy」誌にオンライン掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/250917_pr3.pdf