| 2025年09月22日 |
| 京大「息から病気を検知する」診断法開発 |
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京都大学の松岡悠太 医学研究科特定助教らの研究グループは22日、勝俣良紀 慶應義塾大学専任講師らとの共同研究により、フェロトーシスが進むと「鉄の匂い分子」として知られる特殊な物質がガスとして細胞から放出されることを発見したと発表した。この分子は、肝臓病のマウスだけでなく、脂肪性肝疾患の患者の呼気(吐いた息)からも検出された。 われわれの体の中では、鉄の働きによって細胞が壊れる「脂質の酸化」が起こることがある。これが進むとフェロトーシスと呼ばれる細胞死が起き、肝臓などさまざまな病気の原因になることが知られている。だが、これまでフェロトーシスを体の中で直接調べるには、肝臓の一部を取り出すような体に負担の大きい検査が必要だった。 今回の松岡助教らの研究により、将来的には息を調べるだけで病気の進行を知ることができる可能性が示された。この研究は、体に負担をかけずにリアルタイムで病気を調べられる新しい診断法につながると期待される。 同研究成果は、2025年9月2日に、国際学術誌「Redox Biology」にオンライン掲載された。 <用語の解説> ◆フェロトーシス:鉄の作用によって脂質が強く酸化され、その結果として細胞が壊れる新しいタイプの細胞死。がんや肝臓病など、さまざまな疾患に関わることが分かってきている。 ニュースリリース参照 https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-09-22 |