2025年10月02日
群馬大、PETに匹敵の高透明PE厚膜開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

 群馬大学 大学院理工学府 物質・環境部門の髙澤 彩香助教は、PETに匹敵する高透明な超高分子量ポリエチレン厚膜の作製に成功したと発表した。
 
 合成と製膜を同時に行うことで得られる分子鎖絡み合いの少ない超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)膜をロール圧延することで、従来、不透明または半透明であったUHMW-PEフィルムをほぼ完全に透明化することに成功した。
 さらに、複数枚の膜を重ねてロール圧延することで、高結晶性・高透明性な厚さ5μm以上のUHMW-PE厚膜を製造することができる。
 UHMW-PE膜は、パウダー原料を焼結させたものを削りだす、あるいは有機溶剤とともに押出・延伸することで工業的に製造されているが、その透明性は低い。本技術は、PETに匹敵する高透明(低ヘーズ)なUHMW-PE膜を厚さ5μm以上の厚膜として提供できる。さらに、低環境負荷なプロセス(無溶媒・省工程)で製膜できる点にも優位性がある。

 特徴は、
・高結晶性かつ高透明性な、厚さ5μm以上の超高分子量ポリエチレン膜である
・PETに匹敵する透明性(低ヘーズ)を実現した
・低誘電率(比誘電率)、PTFE代替材料として期待できる、など。
 また想定される用途として
・医療容器包材
・食品用包材
・医療機器絶縁材などを挙げている。