2025年10月03日
基礎生物研、ヒトの7倍の巨大ゲノム解読
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:広島大学

 基礎生物学研究所、広島大学、中央大学などの研究チームは2日、イモリからヒトの7倍の巨大ゲノムを解読したと発表した。
 有尾両生類のイモリは、古くから発生や再生の研究において重要な役割を果たしてきた。しかしイモリのゲノムは、反復配列によりヒトの数倍から十数倍と巨大なため、長らく決定が困難だった。
 今回、国内研究者からなる「イベリアトゲイモリ研究コンソーシアム」を中心に、日本で樹立された近交系統イベリアトゲイモリを対象に最新の高精度ロングリードシークエンス技術を用いてゲノム解読に成功した。
そのゲノムは約200億塩基対に達し、ヒトの約7倍もの大きさだった。また、脊椎動物の体作りに重要な遺伝子のいくつかが失われていた。
 さらに解析の結果、ゲノム巨大化に関わる反復配列、器官再生における遺伝子発現制御、両生類の進化やイモリ特有の生殖行動に関わる遺伝子の特徴などが明らかになった。今回の研究はイモリが持つ様々でユニークな生命現象の謎に迫るための重要な情報として、生物学の分野において幅広い展開が期待される。
 本研究成果は、2025年9月9日に米国学術雑誌「iScience 」のオンライン先行版に掲載された。