| 2025年10月07日 |
| 東北大発スタートアップ/三菱UFJが助成 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学発スタートアップのNanoFrontier社(本社:宮城県仙台市、井上誠也社長)は7日、「再沈殿法で得た均一ナノ粒子を安定的に分散させた単相・電気絶縁性の液浸冷却液の開発」研究が(公財)三菱UFJ技術育成財団の研究開発助成金に採択されたと発表した。今後、国内のパートナー企業と連携し、AIサーバや高発熱機器向けに、熱輸送性能と安全性、運用互換性を両立する新しい冷却液の実用化を目指す。 生成AIの普及に伴い、データセンターの電力消費、とりわけ冷却領域の効率化が重要性を増している。従来の空冷や水冷では発熱密度の上昇に対応しづらい場面があり、単相の液浸冷却が省エネ性とメンテナンス性の観点から注目されている。 NanoFrontierは、再沈殿法の特長を活かして粒径分布の揃ったナノ粒子を形成し、境膜の制御によって対流伝熱を高めるアプローチを採用する。既存設備との親和性を保ちながら、長期安定性や絶縁性、難燃性などの要件を満たすことを目指し、国際的な安全・絶縁規格への適合も視野に入れている。 研究チームが開発中の製品は、AIサーバやGPUラック、エッジ筐体、電力関連機器など幅広い用途での活用を想定している。熱伝導と流動性のバランス、長期の分散安定性、運用機器との互換性に配慮し、現場への導入容易性を重視した設計を進めている。 NanoFrontier社は、ナノ粒子化と高分散の基盤技術をもとに、液浸冷却液のほか、環境計測やエネルギー材料、ライフサイエンス分野への展開を進めている。研究機関や企業との協業を積極的に推進し、持続可能で高効率な社会の実現に資する技術の実装を目指す。 |