| 2025年10月28日 |
| 熊大、九大「胃がん発生と遺伝子変調」解明 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:熊本大学 |
熊本大学大学院の岩槻政晃教授、九州大学の三森功士教授、東京大学の柴田龍弘教授らの研究グループは28日、Gastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the stomach(GAPPS)と呼ばれる遺伝性胃癌について、RNAシークエンスおよび全エクソームシークエンス(WES)を用い、GAPPSの発癌に関与する遺伝子変異を明らかにしたと発表した。 GAPPSの原因遺伝子として、APCのプロモーター領域の生殖細胞変異は既に報告されていたが、ポリープから癌へと進展する過程でどのような遺伝子変異がどのように蓄積していくのかは、明らかではなかった。 今回の共同研究によって、GAPPSのポリープには癌抑制遺伝子APCの体細胞変異が認められ、さらに癌ではAPC変異に加えて癌遺伝子KRASの体細胞変異が蓄積していることを世界で初めて明らかにした。これらの知見は、基礎的には胃癌の発症機序の理解を深める上で有用であ臨床的には常に発癌リスクを抱えるGAPPS家系において、癌の早期発見および治療介入の実現につながる可能性が期待される。 同研究成果は科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」(10月28日付)に掲載された。 <用語の解説> ■RNAシークエンス 細胞内のRNAの配列と量を網羅的に解析する手法。 ■全エクソームシークエンス(WES) ヒト全ゲノムの中で、タンパク質をコードする領域(エクソン)だけを対象にDNAを解析する方法。 ニュースリリース参照 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1354 |