| 2025年10月30日 |
| 京大「ウイルス宿主植物、昆虫被害を軽減」 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学 生態学研究センターの工藤洋教授らの研究グループは30日、カブモザイクウイルスに感染したアブラナ科多年草のハクサンハタザオ上で、アブラムシの産仔数が減少することを発見したと発表した。さらに、網羅的遺伝子発現解析の結果、ウイルス感染はアブラムシの吸汁・繁殖を抑制するように植物の遺伝子発現を変化させることを明らかにした。 アブラムシは植物を吸汁し弱らせるだけでなく、ウイルスを運ぶ媒介者でもある。そのため、アブラムシ数の減少は植物集団内のウイルス感染の拡大を抑制すると予想される。 これまで、ウイルスは感染植物上のアブラムシの行動を活発にすることで、感染を促進する例が報告されている。だが、感染を抑制するようにアブラムシの行動が変化するという報告はなかった。今回報告が初となる。 研究の結果、野生植物集団においてウイルス感染植物上のアブラムシ食害量および急激なウイルスの感染拡大が抑えられることが示唆された。これにより、ウイルスと感染植物の長期的な関係を支える相互作用の一端が明らかになった。 同研究成果は10月14日に、国際学術誌「Molecular Ecology」にオンライン掲載された。 ■発表の詳細 https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2025-10/web_2510_Otsubo-35db62a86beacb964d3fdaa176787033.pdf |