| 2025年11月13日 |
| 帝人、テープ状の炭素繊維基材開発 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は13日、高機能繊維の編組技術を有する世界大手のA&P Technology Inc.(本社:米国・オハイオ州)と共同で、新たな炭素繊維基材「IMS65 PAEK Bimax」を開発したと発表した。 編組技術とは、繊維などを斜め方向に交差させながら編み込む技術のこと。 今回開発した「IMS65 PAEK Bimax」は、当社の炭素繊維強化熱可塑性プラスチックのうち、一方向性の炭素繊維プリプレグ「Tenax TPUD IMS65 PAEK」を用いて、A&Pが組紐構造に加工した後にシート状にした製品。 一般的に、テープ状の炭素繊維を加工してシート化する際には、クリンプ(縮れ)が生じるため、素材本来の強度や弾性が低下しやすい。だが、「IMS65 PAEK Bimax」は、加工時のクリンプを最小限に抑えているため高い物性を維持する。そのため、高い性能が要求される航空宇宙用途などに展開が可能となる。さらに、組紐構造のシートは多方向への柔軟性があるため、さまざまな方向に曲がっている複雑な立体形状にも対応できる。 また、炭素繊維を用いた複合材料部品の成形工程では、高圧で材料内の空気を抜きながら高温で硬化させる必要があり、オートクレーブ成形法を用いるのが一般的だが、「IMS65 PAEK Bimax」は、空気の抜けの良い特徴を有するため、VBO成形法を用いることができる。このため、製造時間が短縮する。同社は引き続き、炭素繊維製品の原糸から織物基材、中間材料まで、製品ラインアップの拡充を図る方針だ。 <用語の解説> ◆オートクレーブ成形法とは:型にプリプレグを積層し、バギングフィルムで覆った後、オートクレーブ内の空気や揮発物を真空除去し、加熱・加圧して硬化させる成形法。炭素繊維を用いた複合材料部品の成形で多用されている。 ◆VBO(Vacuum Bag Only)成形法:オートクレーブを使用せず、真空圧で加熱・硬化させる成形法。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1763007158.pdf |