2025年11月17日
九大、構内で新種のテントウムシ発見
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:九州大学

 九州大学総合研究博物館の丸山宗利准教授らの研究グループはこのほど、日本には2属8種のダニヒメテントウ類が生息していることを確認したと発表した。国内外の約1,700個体の標本を解析し、2属8種を確認した。初記録新種が2種確認された。とくに新種マツダニヒメテントウは、マツ類に発生するハダニの重要な天敵である可能性が示唆された。さらに、新種マツダニヒメテントウは九大箱崎サテライトの構内のクロマツからも採集され、都市における緑地保全の重要性を示した。

 ハダニの天敵として知られる日本産のダニヒメテントウ族は、これまで日本に何種生息し、どのように分布しているのかが不明で、その全容解明は長年の課題だった。
 今回の発見は、農業害虫防除への応用だけでなく、日本の昆虫相や生態系の理解を深める上でも重要な成果といえる。また、大学構内など都市部の緑地が多様な生物の生息環境として機能していることを示しており、身近な自然を守ることが新たな発見や研究資源の確保につながることを示唆している。今後は、生態や行動の詳細な研究、DNA解析による種判別精度の向上が期待される。
同究成果はチェコ共和国の雑誌「Acta Entomologica Musei Nationalis Prāgae)に掲載された。

(詳細)
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/638801.pdf