| 1999年10月19日 |
| 住友化学、トルエン、キシレン3次値上げ、キロ8円通告 |
| ナフサ高騰に対応できず、陥没是正も |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は溶剤向けトルエン、キシレンの第3次値上げに踏み切り、19日、ユーザー各社にキログラム当たり8円のアップを通告した。今月21日出荷分から実施する。同社はナフサ価格の高騰に伴い、5月17日に第1次としてキロ10円の値上げを打ち出した。7月には5円幅で決着したものの、ナフサ価格がさらに上昇を続けたため8月2日、キロ10円の第2次値上げを実施、9月末に6円幅で決着した。 しかしナフサ価格は今年1~3月のキロリットル1万2,300円から上昇の一途をたどり、先行きはいぜん不透明となっている。同社では10~12月期価格を1万9,500円と想定しているが、ここから計算すると、トルエン、キシレンの販売価格は1次、2次の値上げ分だけではなおコスト割れが続くことになる。 ナフサ1キロリットル当たりのトルエン、キシレン製造コストは2円。従ってナフサ価格上昇幅7,000円に見合うコストは14円となるが、同社ではこれまでの陥没是正分も含めて、今回の値上げ幅を8円と設定した。 |