1999年10月18日
トーメン、インドネシアのSM設備がフル稼働
現地需要回復/輸出も急増
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:トーメン

 トーメンがインドネシア・メラク工業地区で展開しているSMI(スチリンド・モノ・インドネシア)は、今年6月に2期工事として進めていたSM(スチレンモノマー)年産20万トン、EB(エチルベンゼン)22万トン設備が完成、稼働入りしたが、国内向けの需要回復に加え、東南アジア向けの需要も好調で、第1期プラントとともにフル操業に入った。
 SMIは、トーメンと現地サリム/ビマンタラグループ、出光石油化学との合弁会社で、92年にSM10万トンでスタート、その後EB11万トンを建設して原料遡及を図り、原料からの一貫生産体制を構築している。続く2期計画としてSM20万トン、EB22万トンの建設に着手、ほぼ予定通り今年6月から新工場を立ち上げた。この結果、SM30万トン、EB33万トン体制を構築した。
 生産したSMは、米ダウ・ケミカルの子会社PIPI(パシフィック・インドマス・プラスチックス・インドネシア、今春サリムグループが出資引き揚げ)など国内PS(ポリスチレン)メーカー各社に供給、このほか東南アジア経済の回復にともない、海外ABS樹脂、不飽和ポリエステルメーカー向けの輸出も急増しているという。