2025年12月08日
広島大、海藻の辛味成分がイネの害虫駆除
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:広島大学

 広島大学大学院 統合生命科学研究科の根平達夫准教授、大村尚准教授らの研究グループは5日、瀬戸内CN国際共同研究センターの加藤亜記准教授と共同で、海藻の一種「アミジグサ」が強い辛味を示すことを見出し、それらの化学構造を解明したと発表した。さらに、広島県立総合技術研究所の協力を得て、この辛味成分が、農業害虫である「イネシンガレセンチュウ」に対して殺線虫活性(線虫に対する殺虫効果)を示すことを明らかにした。
今後、殺線虫活性物質が有する化学構造のうち、どのような構成部位が活性に重要であるかなどのメカニズムを解明し、より有効性の高い物質を開発できれば、新しい農業害虫防除剤の開発につながると期待される。
 この研究成果は、国際学術雑誌「Phytochemistry」2026年2月号オンライン版に、2025年9月27日に先行掲載された。
 
<用語の解説>
◆イネシンガレセンチュウ: 学名 Aphelenchoides besseyi
 アフェレンコイデス科の植物寄生性線虫。世界の水稲作地帯に広く発生しイネの種子を介して伝播する。