| 2025年12月15日 |
| 山梨大など、ナウマンゾウの古代DNA解析 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:広島大学 |
山梨大学、広島大学、国立遺伝学研究所、国立科学博物館などの研究チームは、日本列島に生息していた絶滅ゾウ「ナウマンゾウ」(Palaeoloxodon naumanni)の化石から、世界で初めて古代DNA解析に成功したと発表した。 ナウマンゾウは、約2万2千年前に絶滅したと考えられており、日本全国約300ヶ所から2千点を超える化石が発見されている、日本で最も豊富に見つかる絶滅大型哺乳類の一つ。 ナウマンゾウが属するパレオロクソドン属(直牙象)は、更新世にユーラシア全域に広がった絶滅ゾウ類です。だが、これまでアジアからの古代DNA解析は成功しておらず、ユーラシア全域でのパレオロクソドンゾウの進化史には大きな空白があった。特にナウマンゾウはどのような系統に属するのか、全く分かっていなかった。 今回、青森県で発見されたナウマンゾウの臼歯化石2点(約4万9千年前と約3万4千年前)からミトコンドリアゲノムの解析に成功した。これは日本国内最古の化石標本からの古代DNA研究となる。 その結果、ナウマンゾウは約105万年前に分岐したユーラシアで最も古い直牙象の系統であり、原始的な「シュトゥットガルト型」の頭骨の特徴を保ったまま日本列島で長期間生き延びたことが明らかになった。大陸では派生的な「ナマディクス型」の頭骨を持つゾウに置き換わったが、日本列島では地理的隔離により原始的な形態が保持され、日本列島がレフュジア(古い系統が生き残る特別な環境)として機能していたことが改めて実証された。 ニュースリリース参照 https://www.hiroshima-u.ac.jp/research/news/94755 |