| 2025年12月16日 |
| 九大、ゲノムで海洋微生物脂肪酸作り分け |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:九州大学 |
DHAやEPAなどの高度不飽和脂肪酸(PUFA)は、ヒトの健康に寄与する有用脂質だが、天然資源に依存した供給源は持続可能性に課題があり、安定かつ安心・安全な代替供給源の確立が求められている。 九州大学 大学院農学研究院の沖野望教授らの研究グループは15日、甲南大学 理工学部 本多大輔 教授との共同研究により、ラビリンチュラ類に対して外来DNA不使用のゲノム編集技術が適用できることを世界で初めて実証したと発表した。 海洋真核微生物ラビリンチュラ類を対象として、抗生物質耐性遺伝子などの外来DNAを必要としないゲノム編集法により、様々な有用PUFAを生産するシステムを構築した。 本成果はラビリンチュラ類の品種改良に貢献し、有用PUFAの産業生産、希少PUFA※3の生産における基盤技術となることが期待される。 今回研究は、天然資源に依存しない持続可能なPUFAの産業生産の実現に貢献することが期待される。また、単に既存システムの代替にとどまらず、魚油などの天然資源にはほとんど含まれない「希少PUFA」の生産も可能となる。これら希少PUFAは、これまで見逃されていた有益な機能を秘めている可能性がある。研究グループは今後もこれら希少PUFAの機能解明や有用性の検証に挑戦していく考えだ。 |