2025年12月22日
富士フ、CT画像で脳脊髄液腔抽出 AI技術
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:富士フイルムホールディングス

 富士フイルムは22日、名古屋市立大学と共同で頭部CT画像上で脳脊髄液腔の各領域を抽出するAI技術を開発したと発表した。昨年3月に発表した、MRI画像上で脳脊髄液腔の各領域を抽出するAI技術を発展させたもので、CT画像上での領域抽出を可能にする技術。これにより、早期発見が重要なハキム病(特発性正常圧水頭症:iNPH)の診断精度の向上が期待できる。富士フイルムは今後、同技術を搭載した製品の早期市場導入を目指す。

 ハキム病は、脳に水(脳脊髄液)が溜まって脳を圧迫し、歩行障害、認知障害などの症状があらわれる高齢者に多い病気で、症状が進むと介護が必要となるため、早期発見・早期治療が重要となる。またハキム病は症状の判別が難しいことから、が遅れることがある。脳萎縮とハキム病を判別するには、くも膜下腔の不均衡分布(DESH)の発見が重要だが、DESHは医師の主観で評価されるため、医師によって判定が異なる課題があった。

 今回両者は、富士フイルムの「SYNAPSE Creative Space」を用いて、頭部CT画像上でDESHに関係する脳脊髄液腔の各領域(高位円蓋部・正中のくも膜下腔、シルビウス裂・脳底槽、脳室)を抽出するAI技術を開発した。CT画像上で脳脊髄液腔の各領域を抽出できる。さらに、領域ごとの体積や領域間の体積比を算出することで、脳萎縮とハキム病の判定に大きく寄与し、ハキム病の診断精度向上につながると期待できる。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1766377212.pdf