2026年01月14日
九大、ミトコンドリア分裂を促進する因子発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:九州大学

 ミトコンドリアは分裂と融合を繰り返すことで機能を維持しており、「細胞のエネルギー工場」とさえいわれているが、その分裂の仕組みなどはよくわかっていなかった。
 これまで、ミトコンドリア分裂にはミトコンドリアの内側から作用する因子「マイトフィッシン Atg44」が必須であることは知られていたが、Atg44だけで分裂が成立するのか、あるいは外側から作用する因子が存在するのかも明らかでなかった。
 九州大学医学研究院の古川健太郎助教、神吉智丈教授らの研究グループは13日、ミトコンドリア外膜に局在し、Atg44と似た膜切断活性を持つ新しい因子としてマイトフィッシン2 (Mfi2) を発見したと発表した。
 Mfi2は、Atg44と同様にマイトファジーに重要な役割を果たし、さらにダイナミン様タンパク質Dnm1とは独立してミトコンドリアの分裂を促進することを解明した。ミトコンドリアは独自のDNAを持ち、母親から遺伝する。
 同研究により、マイトファジーに伴うミトコンドリア分裂には、ミトコンドリアの内側と外側に局在する2種類のマイトフィッシンが必要であるという新しいモデルを提唱した。
なお、同研究成果は、国際学術誌「EMBO Reports」に2026年1月13日掲載された。

(詳細)
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1391