| 2026年01月19日 |
| 東レ 高効率分離膜モジュール販売を開始 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東レ |
東レは19日、バイオ医薬品の精製工程に適用可能な高効率分離膜モジュールの販売を開始したと発表した。他社製品と比較してろ過性能を4倍以上に高めたことにより、モジュール容積を約1/5に小型化することができ、省スペース化やバッファー液量低減などのメリットがある。バイオ医薬品製造の高効率化は、生産設備稼働率と収率改善を通じ、医薬品の低コスト化に寄与する。 近年、バイオ医薬品市場は高成長を続けており、中でも遺伝子治療薬や次世代抗体の技術革新がその成長をけん引している。一方で、バイオ医薬品は高額な医療費が課題であり、製造コスト低減や安定供給体制の確立が社会的な要請となっている。特に、遺伝子治療薬の製造では、培養細胞を破砕することで多くの不純物が発生するため、精製膜の目詰まりが要因となり、急激な圧上昇や精製度不足による後工程のトラブル、生産設備稼働率の低下や、医薬品の回収ロス等の問題が、医薬品メーカーや医薬品開発・製造受託機関(CDMO)から指摘されている。また、バイオ医薬品製造用の部素材は海外メーカー製が多く、供給リスクや長納期化、コスト増など医療安全保障の観点から国産化が望まれていた。 東レの分離膜モジュールは、独自の細繊度不織布を用いた前処理膜と、中空糸を用いた清澄化膜を組み合わせることで、目詰まりしにくく、圧力上昇を抑え、ろ過液量を増大できる設計。今回販売開始した本製品では、前処理膜における不織布の空隙構造の最適化と、清澄化膜におけるノンファウリング技術の新処開発により、他社市販従来品4倍以上のろ過液量を実現し、大幅な小型化と両立させた。 また、本製品を用いた次世代バイオ医薬品製造技術研究組合(MAB)での製造試験では、圧力上昇を抑えつつ精製可能であることを確認した。 今後は、遺伝子治療薬等のGMPを満たした製造工程にも適用可能な分離膜モジュールとして、2026年度中の本格販売を予定している。医薬品メーカーや医薬品開発・製造受託機関(CDMO)の処理量要望に合わせて膜面積ラインナップの拡充を図る。 なお同製品は1月28日~30日東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2026」に展示する。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1768809335.pdf |