| 2026年01月21日 |
| 九大、染色体DNAの二方向複製のしくみ解明 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:九州大学 |
九州大学薬学研究院の片山 勉教授らの研究グループは、染色体DNAの二方向複製のしくみを解明したと発表した。大腸菌の複製起点においてDnaAタンパク質とDNA屈曲因子IHFにより形成される開始複合体とDnaBヘリカーゼとの相互作用や分子動態を複製開始プロセスの各段階ごとに詳細に解析した。開始複合体は複製起点のDNAを局所的に一本鎖化し、二分子のDnaBヘリカーゼを結合する。そして、二分子のヘリカーゼの一本鎖への結合は順次個々に起こる一方、その進行は相互依存的な共役によって起こることがわかった。つまり、1個めのDnaBヘリカーゼの進行は2個めのDnaBヘリカーゼの一本鎖DNA結合によって起こり、2個めのDnaBヘリカーゼの進行は1個めのDnaBヘリカーゼの進行とSSB (一本鎖結合タンパク質)の結合によって起こる。 このように二方向性複製という自然法則のしくみが合理的に理解できるようになった。細胞増殖の制御機構や制御薬剤の研究に大きく貢献することも期待できる。 同研究成果は国際的な学術誌「Nucleic Acids Research」(2026年1月21日)に掲載された。 (参照) https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1393 |