| 2026年01月23日 |
| 「北海道の海には2タイプのシャチが来遊」 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:北海道大学 |
京都大学、北海道大学、東京農業大学などの研究グループは22日、北海道の海には2タイプのシャチ来遊していると発表した。北太平洋に広く見られる resident(レジデント)と、transident(トランジェント)という2つのエコタイプに属していることも明らかにした。 シャチは世界中の海に生息しており,利用するエサなどの生態的特徴や遺伝的な違いを総括して「エコタイ プ」という複数のグループに分かれる。 特に北太平洋東部では魚食性で主にサケを食べるresident と,哺乳類を食べるtransient,サメを食べる offshore(オフショア)という 3つのエコタイプに分かれる。日本では北海道東部の羅臼沖や釧路沖で,毎年シャチが姿を見せるが,「どのエコタイプに属するシャチなのか」という基本的な情報はなかった。 研究グループは今回、世界中のシャチでエコタイプ分類に利用されているミトコンドリアゲノム(ミトコンドリアDNAの全長配列)を利用し,北海道東部のシャチのエコタイプ解明に挑んだ。北海道周辺のシャチ25 個体のミトコンドリアゲノムを解読し,北太平洋のシャチの配列と比較した.その結果,北海道の海に来遊するシャチは residentとtransientのエコタイプに属することがわかった。 北海道では,シャチが観光事業や水産業などに深く関わっている。今回の成果は,北海道のシャチの生態を知ることに繋がり,海洋生態系や人との関係を理解するための重要な一歩となった。. 同研究成果は,2025年12月17日にMarine Mammal Science誌にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/260122_pr2.pdf |