| 2026年02月12日 |
| 北大、血糖生成酵素MGAMの分子構造解明 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学大学院農学研究院の田上貴祥准教授らと高エネルギー加速器研究機構(KEK)の川崎政人准教授らの研究グループは共同で、血糖を生成する酵素であるマルターゼ-グルコアミラーゼ(MGAM)が拮抗阻害剤AC5によって阻害される仕組みを分子レベルで解明したと発表した。 MGAMは哺乳類の小腸に存在する澱粉消化酵素の一つ。MGAMの阻害は、食後血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)を抑制し、2型糖尿病の予防や治療に有効だ。だが、MGAMを小腸から大量に取得することは難しく、MGAMと阻害剤との相互作用の詳細は明らかでなかった。 今回の研究でMGAMがブタの血清中に大量に存在することを発見し、高純度のMGAMを高収量で取得する方法を確立した。さらにAC5により阻害されたMGAMの立体構造をクライオ電子顕微鏡を用いて解明、阻害の速度論的解析を行い、AC5によるMGAMの阻害で観察される混合阻害に似た挙動が、二重の拮抗阻害に起因することを明らかにした。 同研究の成果は、食後の血糖値スパイクを抑制する医薬品や食品の研究開発の加速につながると期待される。 同研究成果は「Journal of Enzyme Inhibition and Medicinal Chemistry」誌(1月14日付)にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/2026/02/mgam.html |