2026年03月04日
東ソーと山形大。薄膜トランジスタ印刷 新技術
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは4日、山形大学とのプリンテッドエレクトロニクスに関するの共同研究成果が国際科学誌「Advanced Science」に掲載されたと発表した。東ソーの印刷可能な有機半導体などの材料開発技術と、山形大学の印刷技術・プロセスを融合し、環境に配慮した有機薄膜トランジスタの印刷製造プロセスを確立した。

 近年普及が進んでいる電子ペーパーや有機ELディスプレイの製造には、高温(300℃以上)や真空などの特殊な製造環境を要することから、エネルギー消費増大による環境負荷が課題だった。

 同社は長年培ってきた有機化学・高分子化学技術により、比較的低温(100~150℃)、かつ常圧の印刷・塗布技術で作製可能なプリンテッドエレクトロニクス材料(有機半導体、絶縁膜材、バンク材、保護膜材)を開発した。当社はこれらの材料を総合的に開発してきた強みを生かし、材料同士を組み合わて、世界トップレベルの性能を有す有機薄膜トランジスタを開発した。

 また、山形大学と連携し、印刷電極を採用した有機薄膜トランジスタの製造技術を構築した。今回、両者の技術を生かし、従来必要だった高温プロセスや真空装置を一切排除し、エネルギー消費を大幅に削減できるサステナブルな有機薄膜トランジスタの製造プロセスを確立した。また、このプロセスで試作したバックプレーン を用いた電子ペーパーや有機ELディスプレイの駆動に成功しており、次世代デバイスへの展開が期待できる。
 同社は、同研究の成果を活かして今後もプリンテッドエレクトロニクス材料の開発を推進し、電子ペーパーや各種次世代デバイスへの実用化を目指す。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1772599110.pdf