| 2026年03月06日 |
| 北大、既設コンクリ―トにCO2固定化 初適用 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学と清水建設は6日、環境配慮型コンクリートの共同研究の一環として、既設コンクリートへのCO2固定化技術「DAC(Direct Air Capture)」について、実建物を対象にした初の試験施工を開始すると発表した。 東京・品川区第三庁舎(品川区広町)のコンクリート外壁面(延べ55平方メートル)に、CO2吸収性能の高いアミン化合物を表層塗布し、大気中のCO2をコンクリート内部に促進的に固定し、CO2固定量の経時変化をモニタリングする。 わが国建設業界は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、主要建材であるコンクリート由来の CO2排出削減に向けた技術開発が盛んだ。だが、こうした取り組みの多くは、製造時に多量の CO2を排出するセメントの使用量削減や、原材料への CO2固定化など、生産段階における対策に主眼が置かれており、対象は新築構造物に限られている。 一方、DACコートは、供用段階の既設構造物のCO2吸収体としてのポテンシャルに着目したCO2削減技術で、大気中の CO2を促進的に吸収させるアミン化合物をコンクリート構造物に含浸させることで、従前の2倍以上のCO2をコンクリート内部に固定できる。また、含浸剤の主材となるアミン化合物は防食性能も有しているため、コンクリートの中性化に起因する鉄筋の腐食が抑制され、鉄筋コンクリートの長寿命化にもつながる。 |