| 2026年03月10日 |
| 北大、イタヤカエデの杢と成長の関係を解明 |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの吉田俊也教授らの研究グループは9日、北海道に広く生息するイタヤカエデ60個体を対象に、木材価格を大幅に高める「杢(もく)」(繊維の乱れが材表面に現れる複雑な模様)に着目し、その板面積に対する割合と個体ごとの成長特性(樹形や年輪幅、個体サイズなど)との関係を分析したと発表した。 その結果、杢の割合は年輪幅や個体サイズとは関係性が弱く、樹幹の曲りが大きい個体や二股の位置が近い部分で高いことを突き止めた。このことは、間伐などの森林管理が、主に樹幹形状の変化を通して杢の形成に影響を与える可能性を示唆している。一方で、多くの個体(87%)に杢の出現が見られたが、杢の割合が31%以上の個体は60個体中3個体だけであり、大きな杢を持つ個体は非常に限られていることが分かった。丸太全体に杢が出現する場合、それは一般材の数十倍もの値が付くことがあるため、森林管理のオプションとして、従来は材の欠点として早期に除去対象であった樹幹が大きく曲がった個体や二股のある個体を計画的に残すことが、将来的な森林の商業的価値・収益性の向上に寄与する可能性が示された。 同研究成果は、カナダの国際誌Canadian Journal of Forest Research(2月23日)にオンライン掲載された。 ◆用語の解説 「杢(もく)とは」:木材の表面に現れる、通常の年輪(木目)とは異なる複雑で美しい模様のこと。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/2026/03/post-2213.html |