2026年03月19日
AGC、6Gを見据えた「機能性アンテナ」実証成功
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 AGCは19日、ソフトバンクと、次世代の高速通信に対応した新たな構成の基地局アンテナ「機能性ビーム成形レンズアンテナ」を開発し、屋外での通信エリア形成の実証に成功したと発表した。
 アンテナは、AGCのメタサーフェスレンズと、ソフトバンクの通信エリア設計技術およびアンテナビーム設計技術を組み合わせて開発した。今後運用が見込まれる6G基地局などの次世代通信インフラへ貢献が期待できる。

 近年、生成AIやクラウドサービスの普及を背景に、通信量は急速に増加している。
 これに対応するため、 Massive MIMO技術を採用した基地局アンテナ(Massive MIMOアンテナ)が通信設備の基盤として広く用いられている。だが、従来のアンテナ構成では、多数のアンテナ素子と制御用IC(集積回路)を必要とし、消費電力や装置の大きさが課題となる。
 
 今回、両社が開発した「機能性ビーム成形レンズアンテナ」は、メタサーフェスレンズを採用することで、アンテナ素子数を従来比で1/8以下に削減した。これにより、付随する制御用ICを大幅に削減でき、消費電力や発熱の抑制が見込まれる。また、本アンテナを基地局に適用する場合、排熱機構(ヒートシンク)の削減による装置の小型化・軽量化も可能となるため、基地局の設置工事や運用負担を大きく軽減できる。

 さらに、ソフトバンクによる屋外実証では、同アンテナを活用して通信の安定性や品質を評価した。通信エリアと通信の品質では、従来のアンテナと同程度が維持できることを確認した。

<用語の解説>
◆メタサーフェスレンズ :薄い基板上に微細な構造を並べることで、電波の進方向や広がりを自在に調整できる技術。

ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1773893199.pdf