1999年10月05日
住友化学、退職給付積立不足を一時償却
住友製薬も、財務体質健全化推進
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:住友化学、住友製薬

 住友化学は、財務状況の健全化を図るため、99年度から退職給付に係る新会計基準を1年先行して適用しているが、当初2年で償却する予定だった積立不足額を一括償却することにしたと5日発表した。当初は積立額約160億円を2年間で償却する予定だったが、その後、最終的に積立不足額が137億円となったこと、当中間期に低金利による金融収支の改善や有価証券の低価法による評価益が生じたこと、さらに下半期も資産処分益の計上を相当額見込めること、などから積立不足額137億円(予定利率2.3%で計算)を適用初年度の99年度に一括償却することにした(特別損失に計上)。
また、連結子会社住友製薬も積立不足額56億円を99年度に一括償却する。これによって住友化学、住友製薬両社の退職給付積立不足は2000年3月末時点で解消する。