2026年03月25日
大陽日酸、ベッケンバッハ炉排ガスからCO2回収
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:大陽日酸

 日本酸素HDグループの大陽日酸(本社:東京都品川区、永田研二社長)は25日、上田石灰製造(本社:岐阜県大垣市、上田和男社長)昼飯工場にある宇部ベッケンバッハ式竪型焼成炉の排ガスに含まれるCO2を回収する実証試験を実施し、98%以上の濃度でCO2を回収したと発表した。
 ベッケンバッハ炉では国内初となる同実証試験で、CO2を濃度で回収できることを確証した。

 同装置は化石燃料由来以外の新たなCO排出源をターゲットとし、石灰焼成炉からの生石灰生産の熱分解により副産的に発生するCO回収を目的の一つとして開発した。石灰焼成炉は、石灰石を高温で焼成する過程で大量のCOを排出するプロセスであり、このCO2排出量を削減することは、産業分野の脱炭素化における重要な課題となっている。
 その解決策の一つとして、排ガスからのCO回収が位置付けられている。こうした取り組みを具体化するため、今回、石灰焼成炉の一種であるベッケンバッハ炉に着目し、上田石灰と共同で、同社が保有する石灰焼成炉からのCO回収実証試験を実施した。

 今回の実証試験では、ベッケンバッハ炉の排ガスの一部を本装置に導入してCO回収技術の性能検証および運転条件の最適化を実施した。その結果、98%以上に濃縮したCOを一定流量で安定的・効率的に回収できることを確認した。実排ガスからのCO2回収実証に成功したため、今後、実装置導入に向けた検討・展開を本格的に推進し、脱炭素化とカーボンニュートラル社会の実現に貢献していく方針だ。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1774423992.pdf