2026年04月01日
関西学院大、脂肪酸を光で定量的に分析 技術開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 関西学院大学 生命環境学部の佐藤英俊教授と、東北大学大学院農学研究科の仲川清隆教授らの研究グループは31日、生きた細胞の中に蓄積する脂肪の組成を定量的に分析できる技術を開発したと発表した。
<ポイント>
・ラマン分光法は試料に光を照射するだけで分析できるため、顕微鏡下の生きた細胞でも、人の体でも、あるがままの状態を知ることができる。
・脂肪(トリアシルグリセロール)は脂肪酸という部品で構成されており、脂肪酸は食べ物から吸収されるだけでなく体の中でも作られる。異なる細胞は異なる脂肪酸に反応し、例えば、肝臓細胞は高濃度のリノール酸で細胞死を誘導することがある。
・ひとつの細胞の中の脂肪は極めて微量なため、従来の方法では分析が困難だった。今回新たに開発した方法を用いることで、細胞の中の脂肪滴一つひとつまで、どのような脂肪酸からできているのかを、細胞が生きたままで分析することができる。
 同研究成果は26年3月9日付の「Analytical Chemistry」に掲載された。