| 2026年04月03日 |
| 北大、小惑星ベヌー試料から高濃度尿酸検出 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授をはじめとする国際研究グループは3日、アメリカNASAの小惑星探査計画で小惑星「ベヌー」が持ち帰った粒子から、地球生命に必須の核酸塩基全5種を含む、合計38種の窒素複素環化合物および高濃度尿素が検出されたと発表した。 小惑星サンプルリターン計画「OSIRIS-REx」でベヌーが採取した試料(計121.6グラム)の分析が順調に進み、アミノ酸や核酸塩基など多様な有機物組成の存在が明らかにされてきた。 今回、遺伝子RNA、DNAの構成成分である糖化合物及び核酸塩基類の詳細分析用として、約600ミリグラムの試料が日本の研究グループに配分された。同一の試料からすでに、小惑星リターンサンプルでは初めてとなるリボースやグルコースなどの糖類が検出されている。 今回の含窒素化合物の分析で、核酸塩基全5種を含む窒素複素環化合物38種及び尿素が検出された。 検出された窒素複素環化合物の種類は、これまでに分析されたどの地球外物質よりも多く、今回初めて検出された分子も含まれている。尿素は窒素複素環化合物の合計より8倍以上多く、ベヌー試料中に存在する単一の含窒素化合物として、アンモニア、メチルアミンについで3番目に多いことが分かった。 さらにリボースと核酸塩基が同一サンプル内に存在するという結果は、生命誕生前の小惑星環境でRNAの主成分の大半が生成可能であることを示しており、それらが原始地球上に供給されていたことを強く期待させる。なお同研究成果は、2026年4月2日公開の「Communications Chemistry」誌にオンライン掲載された。 |