| 2026年04月07日 |
| 阿寒カルデラ地下に大規模マグマだまりの可能性 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学附属地震火山研究観測センターの橋本武志教授および九州大学、名古屋大学、産業技術総合研究所などで構成する研究グループは7日、北海道東部に位置する阿寒カルデラでMT法電磁探査を実施し地下の比抵抗構造を明らかにしたと発表した。 阿寒カルデラは阿寒湖を中心とし、活火山である雌阿寒岳と雄阿寒岳が分布する火山地域。今回研究により、両火山に挟まれた地下3~15 kmの深さに、体積約500 km3に及ぶ大規模なマグマだまりの存在を示唆する領域が確認された。 この領域ではマグマの結晶化が進んでいるものの、なお約10~20 %程度(約50~100 km3)の溶融マグマが残存している可能性がある。また、2016~2017年頃にカルデラ中央部で観測された地盤変動は、この領域の直上でのマグマ貫入によるものと推定され、同研究で得られた地下構造と整合的であることが分かった。 本研究は、阿寒カルデラにおける地下のマグマ供給系*3の関係を理解する上で重要な知見を提供するものとなる。将来の大規模噴火の可能性評価に資する基礎情報となるだけでなく、近年の水蒸気噴火や火山活動活発化のメカニズムの理解にも貢献できる可能性がある。 なお、本研究成果は3月16日公開の「Earth, Planets and Space」誌にオンライン掲載された。 <用語の解説> ■MT(マグネトテルリック)法とは : 地磁気嵐などによる自然の電磁場変動を信号源として、大地に誘導された電磁場を地表で計測することによって地下比抵抗構造を推定する探査技術。 |