2026年04月14日
北大、CPCトローチが唾液中のSARSウイルス抑制
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:北海道大学

 北海道大学大学院 歯学研究院の樋田京子教授らの研究グループは13日、口腔ケア製品に広く用いられる殺菌成分セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)の臨床的抗ウイルス効果を検証した。そほ結果、CPCトローチが唾液中SARS-COV-2を一時的に抑制していることを突き止めたと発表した。

 デルタ株流行期(2021年8月)にCOVID-19患者34名を対象として唾液を経時的に採取し、CPCトローチ及びCPC洗口液の影響を解析した。その結果、CPCトローチ使用後には唾液中のSARS-CoV-2 RNA量及び感染性が有意に低下した。一方で、CPC洗口液ではウイルスRNA量の有意な低下は認められなかった。
 
  同研究は、CPCトローチが口腔内のウイルス量及び感染性を一時的に低減することを示した臨床研究であり、公共空間や対面環境における感染対策への応用が期待される。なお、研究は札幌市保健福祉局の秋野憲一、水田むつみ両氏らの協力を得て行われた。
 同研究成果は3月9日公開のJournal of Oral Biosciences誌にオンライン掲載された。