| 2026年04月20日 |
| 九大、鉄と光でアルコールから水素、世界初 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:九州大学 |
九州大学大学院 工学研究院の松本崇弘准教授らの研究チームはこのほど、普遍金属の陽イオンの触媒作用に注目し、その働きについて調べた。その結果、地球上に最も豊富に存在し、最も安価で環境負荷の低い金属である「鉄」の陽イオンを触媒とし、光エネルギーを組み合わせることで、アルコールから水素を発生させるという極めてシンプルな反応系を見出すことに成功した。まさに鉄を「賢者の石」に変える研究と言えそうだ。 この手法は、非常にシンプルな反応系であるにもかかわらず、前例のない全く新しい発見となった。今後は、なぜこのような反応が起こるのか、その仕組みを科学的に解明していくことが求められる。しかし、実用面においては、シンプルな反応系だからこそ、汎用性が高く、様々なターゲットに適応可能だ。例えば、バイオメタノール、バイオエタノール、グルコース、デンプン、セルロースなどの再生可能資源からグリーン水素をつくることができ、廃棄物からの水素製造にも応用できると期待できる。また、シンプルな反応系ゆえに社会実装の実現可能性が高まり、本技術の開発によって、カーボンニュートラル社会の実現に一歩近づくことができたかもしれない。 本研究成果は英国の雑誌「Communications Chemistry」に2026年4月17日に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1456 |