2026年05月11日
三洋化成、バイオデイーゼル燃料向上剤開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は、バイオディーゼル燃料用低温流動性向上剤「ネオプルーバー」について、大豆油およびパーム油由来バイオディーゼル燃料(BDF)に最適化した開発品2品目を上市した。「ネオプルーバー HBF-201」 と「同 HBF-301」を追加した。

 本開発品は、原料油脂の種類によって異なる低温特性や析出挙動を考慮し、特定のBDF条件を想定して設計した。現在、ラボレベルでの性能確認・適用条件の検討を進めており、原料の異なる BDF に応じた低温流動性向上剤の選択肢拡大につながることが期待される。

 バイオディーゼル燃料(BDF)は、植物油や廃食油を原料とする再生可能燃料であり、カーボンニュートラルなエネルギー源として普及が進んでいる。一方、主流である脂肪酸メチルエステル(FAME)系BDFは脂肪酸メチルエステルの混合物で構成されるため、低温環境で脂肪酸由来成分が結晶化しやすく、流動性低下やフィルター閉塞を引き起こすという課題がある。

 同社は、こうした問題に対応するため低温流動性向上剤「ネオプルーバー HBF-101」を開発し、改善検討を進めてきた。だが、BDF は地域ごとに利用される植物油が異なり、その原料の違いによって流動性向上剤の効果にも差が生じる。

 今回開発した両製品は、大豆油およびパーム油由来BDFの脂肪酸組成や結晶生成挙動の違いに応じて、ワックス結晶の生成・成長・凝集を抑制するよう最適化した低温流動性向上剤。これらの添加により、低温流動性の指標である目詰まり点(CFPP)がいずれのBDFでも低下し、開発品の有効性が示された。社内で独自に整備したマテリアル・インフォマティクス(MI)により、統計解析や機械学習などのデータ科学を取り入れることで、材料設計の最適化を効率的に行った。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1778482581.pdf